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1回目 「天使にラヴ・ソングを ~今までにお会いした沢山の天使さんに~」


10月22日、23日、24日、緊急入院とその後の体長不良のため診れなかった
患者さんへお詫びを込めて

前略、X年10月21日18:15頃、私は、自分のクリニック近くの総合病院の救急外来をウォークイン(救急車ではなく、歩いて、という意味)で訪れていました。主訴は、いろいろあったけど、性器出血です。 自分が医者だったがために、ダメだなと思うところは、「自分のことだとどこまで様子を見ていいかわからない」というところであり、この日も「様子を見ていたら止まるかもしれないのにあまり早く受診してはならないのでは」と思いました。相手(医師)の立場になると、「こんなことでこられてもね」と思われるんじゃないかと思ってタイミングがわからないのです。医院がいいのか、病院レベルなのか…こんなことを迷いながら、普段私のクリニックにも患者さんが来るのね。次に緊急で、自分の「かのこメンタルクリニック」に患者さんが来たときは、病院レベルだとしても、もっと安心させる伝え方をしなくては。話はもどるのですが、私は比較的我慢はする方なので、「これは尋常じゃないな」と思って病院にかかるときは大抵ハズレはない…と、そんなことを言っている時点で、今回もはずれはありませんでした。その日も、「ウォークインで来れるくらいだから大丈夫じゃん?」って思われないかと冷や冷やしながらも、職業柄なのか「大丈夫です」と平気な声を出してしまうので、あまり重症とは思われないのではないか、と、矛盾したいろんな不安を、去来させつつ受診。なので、受付の看護師さんにはきつく当たりました。ごめんなさい。

自分が研修医の時もそうだったし、悪性の脳腫で歩けなくなった母が救外に運ばれた時もそうだったけれども、「患者が本物(本当にヤバい患者)」のとき、医師はすごく優しい。その日も救外の女医さんは優しかった。天使の笑みである。これは「安心させる笑顔」に違いないが、事の重要さを分かっている笑顔だわ。きっとしかるべき先生(ギネ)につないでくれることでしょう。 予想のとおり、救外担当の女医さんは直ぐにギネ(=産婦人科)の先生につないでくれました。ギネの先生は、天使の中でも厳しさをもつ、さしずめ、大天使系の女医さんでした。常々思っていることでありますが、医者は能力主義であるので、デキる人には敏感です。ゆえに私も優秀だと思う先生には非常に素直になります。この日、私はその瞬間から「このできる大天使女医さん」に、完全に身も心もゆだねて、素直だったと思います。天使の看護師さんに囲まれて大天使の女医さんはテキパキと処置を施していきました。

私は朝からの出血で疲れていたのと不安が続いていたことに加えて、「これ、一泊入院とかいうレベルじゃないんじゃないかな~」という根拠のない不安(どんなに国家試験の産婦人科がさっぱりわからなくても雰囲気だけは不思議とわかる)、だとすれば「明日からの外来どうしよう?いつまで?落ち着かない患者さんもいるのに」、「夫のことはどうしよう(※体調不良でした)」、「スタッフは?」そんなこんなで、完全にキャパシティーを超えた私はぎゃんぎゃん泣き出してしまいました。母が死んでも、母の余命があと1年だよといわれても、泣かなかったのになあ。 大天使の女医さんは、すごくきれいな人でした。そんな状況なのに、そんな状況だからか、私ったらそんなことを思うんですね。2時間の戦いの後(といっても前半戦!ですよ!)、大天使女医さんは髪も乱れていたし、化粧ももちろんしていないけれど、きれいだなあと思って、私は、じっと見つめてしまいました。その時の、女医さんの目が「マジ」なんですよね。こういう「できる医師」の目がマジな時って、やっぱり…結構…本当に…シビア(=やばい、すごくやばい)なんだろうなあ、と、思いました。まあ、実際、血が止まってないし。私死ぬかも?ってことは、死なないためには子宮全摘かあ…ってことは当然開腹手術だよね(結果的には市立の先生の腕が良くてならなかった)?…と、私が思った時に、大天使がオーベン天使(オーベン=このできる女医さんよりベテランの先生のことを言う)に応援にかけつけるように電話をしてみるとおっしゃいました。ああ、これは…この時点で私も、泣いてはいたけど覚悟が決まり、「どんな事態になっても、治すために焦らないで、一時的にクリニックは代診を頼んで、スタッフみんなで乗り切ってもらう」と方向性を決めました。

穏やかな海を思わせる貫禄をたたえたオーベン天使が駆けつけて、そこからまた数時間の戦いが始まりました。オーベン天使先生は修羅場をくぐり抜けている猛者っぽかったです。声は落ち着いていたけれど、私を動揺させまいとしてくださっているんだろうな。だって、世間話をふってくださるけれど、会話が途切れがち。…気遣ってくださってありがとうごさいます。処置自体は私も非常に痛かったのですが、産婦人科の先生は、もう何時間もですよね…。こんなに集中してすごいなあ、とか、研修医で自分が産婦人科をローテしたときにクスコ(=子宮とか診る時に入れる器械のこと)入れるの怖くてオドオドしてたら怒鳴られたなあとか、先生方はこの後、さらに出産とか立ち会うのだろうか…大変すぎる、とか、走馬灯のように色んなことを考えているうちにトータル6時間近い戦いが終了(治療の詳細は省略)。本当にギネ(=産婦人科)の先生凄いな…。本当にありがとうございました。そして、看護師天使2人に「大変だったね」と声をかけられながら、私は2人部屋に運ばれ、痛みから解放された疲れで(出血は不安でしたが)うとうととしていました。

眠れるかな、睡眠薬ないけど。と、眠りに入りかけたころ、隣の患者さんが「痛い、あー痛い、いたたー」と切なそうな声を時々だし、なにやらビニール袋らしきものをごそごそしているので私は目が覚めてしまいました。そのうち、その患者さんは嘔吐し始めて、何度目かの嘔吐で、私も心配で我慢できなくて「あの、大丈夫ですか?看護師さん呼びます?」と声をかけてしまいました。どこのどなたかは存知あげませんが(なので個人情報には触れないとは思いますが核心は外します)、彼女曰く、「ガンの後の癒着で腸閉塞2回目なの。明日手術なの。でも手術できなかったらどうしよう、不安だわ」と話す彼女に私も経過を話し、共感しあいました。「はかないわねえ」などともらい泣きしながら朝をむかえます。翌日、出血が止まった私に「よかったわねえ」と喜んでくれた彼女も、本当に天使です。書いていても涙が出そう。手術前に手を握り、天使な彼女を励ましていると、他の天使な患者さんも次々とエールを送りに来ます。「待ってるからね」「大丈夫」と、やさしい天使たち見送られて、けなげで強気な彼女は手術に向かいました。ICUから彼女が返ってくる直前に、私は入れ違いに看護師天使に見送られて退院したので結果はわかりませんが、どうぞ、うまくいっていますように。置手紙、おいてきたんだけど、みてくれたかな。

予想より早く退院できた私は嬉しくて「あくまで安静に(という主治医の注意を守って)」診察を再開しました。スタッフの皆さんも協力してできるだけ動かないよう気を使ってくれました。普段、大抵のことには動揺しないスタッフうちの一人が激しく動揺した今回の一件。皆に「顔色悪いけど大丈夫?」と言われ、休み休み診察を。 ほとんどん患者さんの反応は、「ええー先生、今日会えないって思ってました。大丈夫ですか?」。1週間は入院覚悟していたので、患者さんには連絡済だったのです。そして「先生、本当にお大事にね」を言われる立場に。普段忘れがちだけれども、患者さんは人の心の痛みに敏感だからこそ、気持ちのバランスを崩すんですよね…。自分が通院していても相手を(しかも主治医)を思いやる優しさがあるんですよね。そう、みんな天使なんですよ。中には「先生と代わってあげたかった」とか「今日は私の話きかなくてもいいわ」とか、いいだす天使患者さんもいて、「いやいやそれはだめでしょう」などと話しました。診察に戻れたのはとても嬉しかったけれど、退院直後の診察は、たとえ体力を使わないはずの精神科でも疲れました。こんな私をフォローして留守を守ってくれた、強くてしっかりもののスタッフ天使のみんなにも感謝です。

そんな、数多くの天使の皆様に、幸いあれ、幸いあれ、幸いあれ、Alleluia !


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