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ご挨拶 「私が精神科医師になったわけ」


「憧れ」
医学部の小論文のテストで、よくある質問「なぜ、あなたは医師になりたいのか」で、何度も書いてきたテーマです。にもかかわらず、生涯に一度の初恋のような感情にも似て言葉にするのが難しいのです。それは、物心ついたときから、憧れ尊敬していた精神科医の父の存在がずっと私の目標であり、そこに情熱と憧憬が混じるからなのです。

「思い」
よく、医師の2世、3世が思うように、私も幼稚園に上がる前から「医者になる」と決めていました。父は患者さんに慕われる医師だと子供心にわかりました。電話もよくかかってきて子供の私も対応しましたし、家までくる患者さんもいました。私は、父よりいい大学に入り、父より立派な医師になろう、そんな子供っぽい思いを抱いていました。

「手術」
受験期が近づくと、子供の頃に抱いた願望がいかに難しいか思い知らされます。父は東北大出で院長経験も複数ある医師でした。父に劣等感と憧れを抱きつつ受験を迎えました。しかし、受験と同時に父は心臓の手術をし、危篤になり、主治医から「助からないかも」と言われました。私は己の実力に見合わない大学の医学部を受けて失敗し、ひどく後悔しましたがおそく、うでならしのつもりで受験し合格した薬学部に入学しました。

「千羽鶴」
父の様態が思わしくない上に医学部をおちた私は、世の中で一番不幸だと当時は思っていましたが、その薬学部は医学部を失敗したひとばかりでした。学年が変わるごとに仮面浪人で医学部に入学し中退していく仲間を複雑な思いで見ながら、私は薬学部を卒業し、国家資格をとりました。その間、父は1年以上かけて社会復帰し、院長の仕事を再開していました。すごい精神力だと思いました。父は精神科医として患者さんをおいていけなかったのではないかと、ふと思いました。父が手術して危篤だったときに患者さん方が千羽鶴をくれました。今でも捨てられずにおいてあるのですが、それを見ると、患者さんと父の間には愛情のような温かい心の交流があったのだろうな、と思わされました。それは、胸を締め付けられると同時に、なんともうらやましい関係でした。

「衝撃」
薬学部を卒業した私は製薬会社の学術として東京勤務になりました。学術は、医師の求める薬の文献を提供し、患者さんのお薬相談に応じる仕事です。社会人になって初めて、精神科医である父を大人として客観的に見ることになりました。仕事上、多くの医師を接触し、中には本当に地位のある医師もいましたが、父ほど誠実に温かく患者さんに接している医師はいませんでした。それは目が覚めるような衝撃でした。父の心臓はあいかわらず悪かったのですが、夜中であろうが休みであろうが、患者さんの急変にはかならず駆けつけ、人の3倍の外来であろうと涼しい顔でこなしていました。もうベテランなのに、患者さんが良くなれば素直に喜んでいました。

「心を持った」
そんな姿を見て、私は、「精神科医になる、なるなら、学歴や地位がおいつかなくても、父のような心を持った精神科医になろう」と決めたのです。
父は、私が医学部1年のときに他界しました。教わりたいことが沢山ありました。「継ぐ病院はないけれど精神科医としての心は継ごう」と毎日思って仕事をしています。

院長 原嶋 華乃子


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