うつによる仮性認知症 - Depressive pseudodementia -


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うつによる仮性認知症 - Depressive pseudodementia -


このテーマについて書くときは、老年期のうつ病について触れなくてはなりません。
うつ病の項目で紹介した例は、働ける年齢の方々でした。老年期のうつ病というと、65歳以上を指すようですが明確に年齢が定義はされていないようです。
とにかく、認知症も始まってもおかしくない年齢におこってくるうつ病もしくはうつ状態なので、認知症のアパシーと間違われたりします。
しかし、実際のところ、老年期にうつ病になり、仮性認知症になった方が、そのまま認知症に移行する例もすくなくはありません。

老年期のうつ病は少なくない。仮性認知症は認知症予備軍?
<典型例>
とくに秋田のような高齢化の県では多いと以前ニュースで言われていました。独居の高齢者も多いですしね。老年期のうつ病の特徴はいくつかあります。まず、意欲の低下や、体を動かしたくなくてこもりがちになること、あとは身体に関する過剰なほどの心配や不安を訴えます。高齢者は誰しもそうですが、ふつう内科で「大丈夫」といわれたら安心するはずです。
でも、もし、内科でなんでもないよ、といわれても訴えるようならば、精神科医の診察をうけることをおすすめします
矛盾しているようですが、身体のことをそんなに心配するのに「死にたい気持ち」は強いので注意が必要です。普通のうつ病の3倍、自殺が多いと言われています。高齢者の方は真面目で、自分のことを責めやすく、身体のことも「本当は病気だけど、先生は気を使って癌だといわなかったのだわ」などと妄想的に解釈することが、よくあります。
説得は効果がないとはいいませんがキリがないですし、ご家族が何度も聴くのを疲れた態度などみせたりすると、「やっぱり、私はもう死ぬんだ」と思い込んで死のうとしたりするので、お薬の力もかりつつ、医療機関の力も借りつつ、話を聴いてあげるのがいいと思います。
仮性認知症に関しては、おそらく、普通の若い人のうつでも同じテスト問題をおなじように解けるかといったら、とけません。なので、老年期の方の認知機能が落ちるのを疑問に思っていなかった時期があります。
たしかにうつ病が治れば、仮性認知症だった方の点数は元に戻ることがほとんどです。
ただし、すこし、うつ病の回復より、遅れて戻ります
これが長かったひとは、私は「本当に認知症になったのでは」と心配しましたが、数か月後に、満点になっていてほっとしたことがあります。
ただ、この、老年期の仮性認知症は、起こす人と起こさない人がいます。仮性認知症になる人は、本当の認知症になりやすい、移行しやすいとわれています
また、仮性とはいえ、この仮性認知症の程度が悪いひとは、本当の認知症に移行しやすいといわれています。
また、うつ病が遷延してなかなか治らない方、いらっしゃいますよね。そういう方は、うつ病だから、いまは仮性認知症で本物ではないと思っているうちに、認知症に移行してしまうことがあります。

<初めての挫折パターン>
ずっと健康で来た人、ずっと順調で来た人が、老年期くらいで糖尿病になったりすると、ひどく落ち込みうつになってしまうことがあります。という方にたまに出会います。
「いままで病気ひとつしたことがない」「子供にも孫にも恵まれうまく育っている」という挫折なし人生だったひとが、初めて挫折するのが老年期。なり方はどうあれ、症状は<典型例>にあげたような形になります。

<エンプティ―ネスト>
子供や孫が巣立って行って一人になった。というのが引き金の方。やはり、症状は<典型例>にあげたような形になります。

※まとめ
・引き金はいろいろありますが、老年期認知症の症状は似ています。
とにかく、身体の訴えをしないお年寄りはいません。たとえ繰り返しでも、丁寧に聞いてあげましょう。内科でなんともないのに訴えが続く場合、精神科を受診しましょう。
・自殺が3倍高いので、注意しましょう。
・仮性認知症から、本当の認知症にさせないため、抗うつ剤だけでなく、どこかの治療の時点になったら、認知症を抑える薬の検討もした方が良いかもしれません。

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